エゴグラム結果の見方!性格判断、相性判断だけじゃない!診断結果の見方

エゴグラムTA心理学

「エゴグラム」を使って性格診断をすると、特徴的なパターンがいくつか見られます。

検査によって診断結果の診断名(パターン名)は異なったりしています。
ただ、診断結果のグラフパターンによって判断する、その内容に大きな差はありません。

今回は代表的なパターンを例にとって診断結果を説明してみます。

 

エゴグラム テスト結果の基本的な考え方

エゴグラムの診断結果は、以下の図のように表されます。

この図は、私のエゴグラムです。

エゴグラム

エゴグラムでは5つの自我状態(CP,NP,A,FC,AC)のエネルギーの高さを表しています。

考案者のデュセイによれば、エゴグラムとは、

「それぞれのパーソナリティの各部分同士の関係と、外部に放出している心的エネルギーを棒グラフに示したもの」

と言っています。

別の言い方をすると、
エゴグラムの最も高いところと低いところが、その人の代表的な長所と短所になっていると考えられます。

 

エゴグラム 実例で考えてみると

例えば、
よちよち歩きの幼児が転んでしまった、と仮定してみましょう。
あなたはどんな反応を示すでしょうか?

①危ないじゃないか。目を離すからいけないんだ!
②まあ大変。怪我しなかったかしら…
③どうしてこんな平坦な道で転んだんだ?
④うわぁお!転んじゃったぁ!
⑤あら、私のせいで転んだのかしら…

このように、ひとつの出来事でも、人それぞれ反応は様々です。

この例の場合、

①はいきなりダメ出しをしているので(CP)の働きになります。
②は思いやる気持ちが出ているので(NP)の働きになります。
③感情を交えず事実の分析を行うのは(A)の働きです。
④思ったままに感情表現するのは(FC)の働きです。
⑤悪くないのに自分のせいにするのは(AC)の働きです。

このように、どのような反応をするのかをエゴグラムでテストしてみると、
その人の性格の傾向がつかめます。

エゴグラム 代表的なテスト結果の見方(その1)

エゴグラムのテスト結果の見方の代表例として、
自分がわかる心理テスト―知らない自分が見えてくる』(ブルーバックス)
を参考に解説します。

本書によると、テスト結果は、7つの代表的なパターンに分類されるとしています。
このパターンは、その人の生き方の「くせ」のようなものとも考えられます。

パターンは以下の7つです。

①円満パターン(アベレージ)    『へ』型
②献身パターン(ナイチンゲール)  『N』型
③自己主張パターン(ドナルドダック)『逆N』型
④葛藤パターン(ハムレット)    『V』型
⑤苦悩パターン(ウェルテル)    『W』型
⑥明朗パターン(アイドル)     『M』型
⑦頑固パターン(ボス)       『右下がり』型

①円満パターン(アベレージ)『へ』型

NP を頂点とする『へ』型のものになります。
対人関係にトラブルが少なく、自分も他人も肯定的に認められる常識人と言えます。
日本人の平均パターンと考えられています。

 

②献身パターン(ナイチンゲール)『N』型

NP を頂点とし、FC を底とする『N』型は自己否定的で、他人に依存的な人になります。
自分のことは後回しにして相手に尽くすことを美徳する考え方です。
相手に尽くすことも良いのですが、自分を犠牲にすることはどうかと思います。
FC を高めて、楽しむことも必要になります。

 

③自己主張パターン(ドナルドダック)『逆N』型

CP 、FCが高く、NP、ACが低い『逆N』型はどちらかというと自己中心的な傾向があり、自己主張するタイプです。
責任は他人にあり、自分は悪くないという考え方の人の傾向になります。
ただ、この人の持つ野望や欲望が芸術やエンタメに向くと力を発揮すると言われています。
このパターンの人が対人関係で悩んでいる場合には NP を高めるようにすると改善の方向が見えてきます。

 

④葛藤パターン(ハムレット)『V』型

両端のCP、ACが高く『V』型になっている場合、自他ともにネガティブな発想や行動をしやすいと考えられています。
このパターンの人は、責任感や使命感を全うし厳しく律する自分と、他人に対しては言いたいことを言えない。そんな自分の自我の間で葛藤をしています。
この葛藤から抜け出すためには、NP,A,FCのいずれも高める必要があります。

 

⑤苦悩パターン(ウェルテル)『W』型 

④葛藤パターン『V』型の亜系(サブタイプ)になります。
両端のCP、ACに加え、Aも高いのが特徴です。
このパターンの人は、高いCPの影響で仕事の目標を高く上げ、高いAでしっかり行動します。
しかし、高いACの影響で、結果にいつも満足せず、自責の念に駆られる傾向があります。

 

⑥明朗パターン(アイドル)『M』型

NP、FCが高く、ほかがそれよりも低い『M』型で明るく朗らかな人がこのタイプになります。
Aが低すぎる場合、物事を冷静に客観的に判断できないことがあります。

 

⑦頑固パターン(ボス)『右下がり』型

CPを頂点にして右に下がる『右下がり』型は頑固なことが特徴になります。
ACが一番低いので、他人の意見を聞かないことも多いと言われています。
しかし、その頑固さはチームを引っ張るエネルギーにもなりえます。
このパターンの人は子ども心を忘れないと良いと言われています。

エゴグラム 代表的なテスト結果の見方(その2)

エゴグラムのテスト結果のグラフの一番高いところ、自我状態の一番高いところに注目する見方もあります。
一番高いところなので、その自我状態、特徴が最も顕著に表れているパターンになります。

次の5つの優位型に分けられます。

①CP優位型(ガンコなイシアタマ)
②NP優位型(お世話好きオバチャン)
③A優位型(ハードボイルドコンピューター)
④FC優位型(無駄に明るいヤンチャ坊主)
⑤AC優位型(気配りしすぎのイイコブリッコ)

 

①CP優位型(ガンコなイシアタマ)

CPは父親的なイメージで語られることもあります。
CPが最も高い場合、心の中では頑固で融通の利かないガンコオヤジが前面に出てきます。
(長所)
 道徳的で倫理観が強い。責任感がある。自分にも他者にも厳格。
 強いリーダーシップがある。など
(短所)
 頑固で融通が利かない。常に批判的。
 他人に対して威圧的に振る舞う。
 独断的、排他的。など

CPの長所はリーダー資質に通じるものがあり、一定レベルのCPは必要なものです。
ただ、他人に厳しすぎる面が強く出ると、人間関係のトラブルを生みがちです。
「~しなければならない」「~するべきだ」などの口癖がこのタイプの特徴になります。

 

②NP優位型(お世話好きオバチャン)

NPは母親的なイメージで語られることもあります。
NPが高い山型となっている場合、対人関係の問題は少ないタイプと言われています。
ただ、NPが強く出ると世話好きが高じて、お節介で他人に鑑賞しすぎる傾向があります。
長所
 他人に温かく、思いやりがある。他人に尽くすのが好き
 愛情深い。相手を受容する(受け入れる)。など
短所
 お節介。過干渉。過保護。押しつけがましい。など

母親のような愛情深い面も、強く出過ぎると相手にとっては負担となります。
「過ぎたるは及ばざるがごとし」という教訓を忘れずにいることが大切です。

 

③A優位型(ハードボイルドコンピューター)

Aは冷静、沈着で心のコンピュータとも言えます。
長所
 情報し、分析する。客観的に評価する。事実に基づいて判断する。
 冷静沈着。理性的で合理的に考える。情に流されず現実的。など。
短所
 冷たい。人情味に駆ける。気持ちより事実を優先する。など

悩んでいる人に、客観的で適切なアドバイスをしてくれる人なので、
ビジネスの場面では良いでしょうが、感情が絡んだ相談にはあまり向かないと思われます。
感情が絡む相談を冷静に受け答えされるよりは、シッカリ話を受けとめてもらいたいものです。
冷静沈着が良いとも限らないわけです。

 

④FC優位型(無駄に明るいヤンチャ坊主)

FCは天真爛漫で子どもの自由奔放なイメージになります。
親のしつけやルールに従うことの無い子ども心そのものと言えます。
FCは創造性の源にもなっています。
長所
 自由奔放で明朗快活。趣味が多い。楽しむことが上手。
 創造性や空想力に富む。好奇心が強い。
 ユーモアセンスがある。など。
短所
 気まぐれでわがまま。自己中心的。好き嫌いが激しい。
 幼く感情的。傍若無人。常に子供っぽい。など。

宴会係で盛り上げることは好きですが、自分が盛り上がり過ぎてしまう傾向があります。
仕切る人(お世話係)が別にいて、盛り上げる専門が向いていると言えます。

 

⑤AC優位型(気配りしすぎのイイコブリッコ)

ACは親の言うことをよく聞く素直な子どものイメージになります。
その逆に親の愛情を失わないように、親の注意を引くために反抗的な態度をすることもあります。
常に親の顔色をうかがっている感じです。
長所
 協調性がある。従順。慎重。妥協できる。など
短所
 自主性がない。依存的。我慢する。
 ひねくれる。反抗的。

エゴグラム 代表的なテスト結果の見方(その3)

エゴグラムのテスト結果のグラフの一番低いところ、自我状態の一番低いところに注目する見方もあります。

一番低いところなので、その人の弱点となる自我状態、マイナスイメージの特徴が最も顕著に表れているパターンになります。

次の5つの劣位型に分けられます。

①CP劣位型(責任感の足りないタイプ)
②NP劣位型(思いやりの足りないタイプ)
③A劣位型(あまり考えないタイプ)
④FC劣位型(遊び心がないタイプ)
⑤AC劣位型(協調性のないタイプ)

 

①CP劣位型(責任感の足りないタイプ) 

CPが低い人は、責任感や義務感が低く、秩序や規則を守ることが苦手なようです。
この型の人は、目標を決めず、のんびりと過ごす状況であれば、周りの人との関係性は良好に保たれ、ストレスなく過ごすことができると言われています。

②NP劣位型(思いやりの足りないタイプ)

 NPが低いこのタイプの人は、前述の7つのパターンでは、
 ③自己主張パターン(ドナルドダック)『逆N』型
 ④葛藤パターン(ハムレット)『V』型
 があてはまります。
 このパターンの人は、自他ともに厳しく、思いやりに駆ける傾向があります。
 その心のひずみにより、ストレス症状に悩まされることがあります。

③A劣位型(あまり考えないタイプ)

 Aが低いこのタイプの人は、前述の7つのパターンでは、
 ④葛藤パターン(ハムレット)『V』型
 ⑥明朗パターン(アイドル) 『M』型
 があてはまります。
 このパターンは、冷静に、客観的に現実を評価することできないため、精神的に混乱しやすい傾向があります。

④FC劣位型(遊び心がないタイプ)

 このパターンの人は、自由な遊び心が乏しく、気分転換が下手でマイナスの感情を長く引きずってしまい、気分が沈みやすい傾向があります。
 FCが低い人はストレスによる病気になりやすいタイプと言えます。

⑤AC劣位型(協調性のないタイプ)

 このパターンの人は、ほかの人の言うことを聞かず、協調性に欠けます。そのため周りとのトラブルも多くなる傾向にあります。
 誰に対してもケンカ腰でトラブルになる人は、このタイプかもしれません。

エゴグラム 診断結果のグラフの考え方

エゴグラムで表されるグラフのエネルギーの総和量はいつでも同じだと言われています。
つまり、グラフを全部繋げたときの長さは変わらない、ということです。


このことをエゴグラムを考えたデュセイは、

エネルギーの総和量が一定であるのは、人の恒常性を維持するために必要だ

と、言っています。

ひとつの自我状態のエネルギーが高くなれば、別の自我状態のエネルギーは下がるのです。


時間を例にして考えてみましょう。

1日は24時間です。
時間は誰でも平等で24時間を超えることはないですね。

例えば、仕事の時間が多くなれば、プライベートの時間と睡眠時間が少なくなりますね。

このように、時間(人の持つ潜在的なエネルギー)は一定なので、その配分が重要になるわけです。
自我状態の配分を知ることが自分の個性(性格)を知ることになるのです。

エゴグラム 診断結果の見方の注意点

エゴグラムの見方では、グラフの高い、低いは良い、悪いという判断はしません。

個性が強いところと弱いところ、長所や短所を表しているという考え方をします。

エゴグラムを見て、「あ、(CP)が低いんだ。指導力が弱いかな」と自分で気づければ、(CP)を高めることを考えれば良いのです。
(CP)が低いから、自分は指導力のないダメな人間だ、などと×をつける必要はないのです!
エゴグラムの最も高い自我状態が、その人の最初に取る行動を決定していると考えられています。
逆に最も低い自我状態が、その人が行動する上での弱点と考えられます。


先ほどの私のエゴグラムを見ると、(CP)が低いですよね。

他者を「見守る」というスタンスなので、自分的にはOKです。
でも、会社で引っ張る立場となった時には、注意したり指導したりすることがもう少し必要だと感じています。
つまり、(CP)が高まって(NP)または(A)が低くなる感じです。
そうすれば、いいバランスになるかなぁっと自分的には思っています!

このように、エゴグラムの診断結果は、良し悪しを判断するのではなく、
自分の個性を見つめ、長所、短所を把握し、良好な対人関係を築くために利用してみましょう。

(参考文献)

『自分がわかる心理テスト 知らない自分が見えてくる』
芦原 睦 著 、桂戴 作 監修
講談社(ブルーバックス)

『エゴグラム ひと目でわかる性格の自己診断』
ジョン・M・デュセイ 著、池見 酉次郎 監修、新里 里春 訳
創元社

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