性格診断で使われることの多いエゴグラム。
入社試験などでも使われています。
その診断結果には、いくつかの代表的なパターンがあります。
そのなかで、代表的なテスト結果を7つのパターンに分類する見方を見てみましょう。
パターンは以下の7つです。
①へ型 円満パターン(アベレージ)
②N型 献身パターン(ナイチンゲール)
③逆N型 自己主張パターン(ドナルドダック)
④V型 葛藤パターン(ハムレット)
⑤W型 苦悩パターン(ウェルテル)
⑥M型 明朗パターン(アイドル)
⑦右下がり型 頑固パターン(ボス)
今回は ②N型 の特徴についてみてみます。
N型の概要
N型は、NP を頂点とし AC も高く、FC を底とするグラフになっています。
人に優しく、自分の身を粉にして他人のために尽くす献身タイプです。
その反面、人に頼まれるとノーと言えない、自ら楽しむことをほとんどしない人でもあります。
人によっては、自分は性格的に楽しむことが苦手だと思っていたり、楽しむことを罪悪感に感じたりしたりする人もいます。
自分が楽しむことをあきらめ、人に気を遣い、人に尽くす傾向を考えると、自分のことを後回しにして、家族のために尽くすという昭和世代のお母さんというイメージでしょうか。
N型の特徴
CP:他人の言うことを認める
NP:思いやりがある
A :知的である
FC:明るい
AC:権力に屈しない
N型は、NP を頂点とし AC も高く、FC を底とするグラフになっています。
NP が高いので、人に優しく思いやりがあり、周りの人に気を使います。
AC が高いことは、素直で協調性があるので、人との交流は上手な人といえます。
FC が低いのは、遊び心が少なく、気分転換が苦手で、言いたいことが言えず、心のうちにためやすいので嫌な感情を引きずり、落ち込みやすい傾向があります。
このタイプは、自己否定的で他人に依存的になりがちな、献身するタイプと言えます。
人に優しく、自分を犠牲にすることを良しとしている、人生を楽しむことが苦手です。
I am not OK , You are OK.(自分は×、相手は○)と考えがちなタイプです。
女性は自己主張、口答えしてはいけない。
お嫁さんとして、お舅さん、お姑さんに尽くし、家族のために自分のことは辛抱・我慢する。
日本人特有の昔からの風潮ともいえる、日本人女性に望まれていた特性ですね。
日本人男性には、この風潮が正しいと信じている人がいまだにみられます。
社会的風潮を変えるのは時間がかかりますね。
このタイプの男性の場合には、会社への忠誠という形で現れてきます。
会社の仕事は、自分を犠牲にしてでも忠実にこなすタイプです。
気分転換を忘れ、会社への献身が行き過ぎると自律神経失調症などストレス病を発症しやすい人と言えます。
素直で協調性があるので、対人関係のトラブルは少ないでしょう。
しかし、自分に〇をすることができないので、自分をないがしろにしがちです。
献身はよいですが、行き過ぎないようにし、自分らしく生きるために FC を上げることが大切になります。
このタイプには、2つの変形の型があります。
ひとつは、AC が高く、低い CP は共通ですが、NP ではなく A が高いタイプです。
このタイプの人は、高い A は仕事での実行力を発揮しますが、AC が高く CP が低いという特徴から、周囲の人に気を遣う友好的な人なので、仕事を頼まれると断りきれません。
また FC が低いことでほとんど遊ばないので、仕事中毒になりやすい傾向があります。
もうひとつは、NP と AC が高く、低い CP は共通ですが、FC ではなく A が低いタイプです。
このタイプの人はお人好しで、Aが低いことで、客観的な判断ができないので、例えばお金を貸してほしいと言われるとお金を貸し続けてしまったり、人に利用されやすいタイプといえます。
エゴグラムは「生き方のくせ」「生きやすさのパターン」を表しています。
エゴグラムは低いところを高めると良いとされています。
低いポイントを高めると短所は目立たなくなるでしょう。
N型の注意点
N型のパターンの方は、人に優しく献身的に相手に尽くすので、その性所に付け込まれ、相手に騙されたり利用されやすい傾向があります。
気分転換がうまくできないので、家族や会社、ご近所など周囲への献身が行き過ぎると自律神経失調症などストレス病を発症しやすい人と言えます。
また、 ACの強くあらわれると、嫉妬心からひねくれたり反抗的になることもあるので注意したほうがよいでしょう。
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