エゴグラム 事例で考える NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』 大月錠一郎(ジョー)の場合

カムカムエヴリバディ TA心理学

現在放送中のNHK 朝の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』

「カムカムエヴリバディ」は、ラジオ英語講座がヒロインたちの人生を切り開いていく物語で、ヒロインの安子、るい、ひなたと、三世代にわたる女性たちが紡いでいく100年のファミリーストーリーです。

朝の「大河ドラマ」といった時代の流れです。

3世代にわたるストーリーのうち、現在(2022年1月)は2代目るいのストーリーが放送されています。

大月錠一郎(ジョー)ってどんな人

ストーリーの中で重要なカギを握っている(と思われる)ジャズトランぺッター大月錠一郎(ジョー)

オダギリジョーさんが演じていますが、その飄々として周りをほっこりさせる雰囲気に興味を惹かれます。

配役も演者も”ジョー”さん
これは偶然なのでしょうか…

柔らかい物腰ながら、人の話しを聴いているようで受け流す。



エゴグラム 大月錠一郎(ジョー)の場合

そんな彼をエゴグラムに書いてみると、次のように見えます。

るいと話しをしているときは、優しく話しかけているけれど、ちょっと間の抜けたような感じを受けます。
表情は常に笑顔で、やさしさがにじみ出ている印象を受けます。
いつも、演奏後にホットドッグを食べシャツにケチャップをつけてしまっても気にしない。
そんな自然な雰囲気や思いついたことを言葉にしているところから NC(自然な子ども) が高いと感じます。

ジョーが大好きで追っかけをしているベリーがるいに敵愾心剥きだしで話している様子を見ても、会話に直接加わることなく、自分が思ったことを話して、自分のペースにしてしまうところも NC を感じます。

ちょっと突っかかってくるトミーに対しても、怒ったり嫌な顔をすることなく、ニコニコしながら受け流しているところからも NC の高さを感じます。
かといって 人の話しを聴いていないわけではなく、委縮してしまうこともありません。
何を言われても「ふーん」「あぁ、そうなんだ」くらいで聴いています。
感情を揺さぶられている様子はありません。
何を言っても受け流している感じですね。
その様子から CP(批判的親)は低いと感じます。

るいの話しを聴いている様子や、優しく話しかけている様子から、 NP(養育的親)も高いほうだろうと言えます。

冷静に論理的に話しているという感じではないので A(成人) は高くはないでしょう。
誰かの顔色をうかがったり、指示に従うという様子もないので AC(従順な子ども)も高くはないでしょう。

エゴグラムに表すとこんな感じです。

エゴグラム カムカムエヴリバディ ジョー

NC は高いけれどほかの人にも気を配れる優しいお兄さんですね。
オダギリジョーさんがその雰囲気をよくだしていると思います。



エゴグラム 分析から見て『カムカムエヴリバディ』を深読み!

今のジョーのエゴグラムに至った道のりを想像して、ちょっと深読みしてみると…

ジョーは子どもの頃岡山にいて、世良公則さん扮するジャズ喫茶の音楽に憧れ、トランペットに出会った少年が”ジョー”ではないかと推理しました!
その少年も、怒られても我関せずで堪えている様子はなく、ジャズの演奏に夢中になっています。
そんな雰囲気が、今のジョーにも感じられます。



さて実際はどうでしょうか…

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