cp(批判的親)が高い人は、他人を上から目線で見たり、自分の意見を押し付けたり、あら探しをする傾向があります。
でも、肯定的な面もあります。
cp(批判的親)の長所は、「いいえ」とはっきり言えることです。
自分自身の権利を守り、信念を貫くことは、自律して生きるために必要なことです。
いろいろな甘い誘いについつい乗ってしまうことって、生活する中ではよくあります。
特に話の旨い人や、誘い文句が巧みな場合に心が揺れ動きます。
そんな誘いをきっぱり断れるのに必要な能力が cp になります。
小さな子どもが遊んでいるときに「道に出ちゃダメですよ!」と言った後で、その子の手をギュッと握ってあげることは、cp を働かせながらも子どもの命を大切に思う気持ちがわかります。
通常、cp が優勢なとき、相手側には不愉快で支配的な感情を感じることが目立ちます。
cp が高い人の特徴的なタイプとして次のようなものがあります。
エゴグラム cp優位なタイプ1「頑固おやじ」
cp優位のタイプで、良く紹介されているのは「頑固おやじ」ですね。
一見して「近寄りたくない」「怒られそう」と感じてしまう人ですね。
頑固おやじは、人を威圧するような態度で、曲がったことが嫌いです。
そのため、決めたルールを破れば怒鳴って雷を落とします。
NP(養育的親)は低いので、思いやりや優しさが欠けています。
A(成人)は高いので、物事の判断はきちんとしています。
NC(自然な子ども)は比較的高いので、自分のやりたいことを楽しめます。
AC(従順な子ども)が少し低めなので、悪いことしたなぁというような意識はあまりありません。
エゴグラム cp優位なタイプ2「犯罪者」
先ほどの頑固おやじに似ていますが、大きな違いは A(成人)の高さです。
「犯罪者」は罪の意識が低く、規則やルールの従って行動しません。
NC(自由な子ども)が高めなので、いたずら心(犯罪の場合はほめられませんが)が旺盛です。
AC(従順なこども)も低めなので、言いつけを守ろうとする意識も低めです。
さらに NP(養育的親)と A(成人)が低いので、社会規範を守ろうとしたり、誰かを守ったり助けようとする意識は低く、ちょっと「危ない人」と感じるような雰囲気が感じられるかもしれません。
エゴグラム cp優位なタイプ3「狂信的な人」
このタイプは、人を支配したり品位を下げたりして、周りの人を自分の言いなりになるようにしようとします。
そして、自分は絶対であるというような立場であろうとします。
NP(養育的親)は、従うものにお世話をするような態度を示します。
でも AC(従順な子ども)は低いので、周りに合わせようという意識が乏しく、自分のすることに妥協しません。
自分の言いたいことだけを言って、しかも周りを攻撃的に同調させようとするため、意見が異なる場合は、その場に居ることはかなりの苦痛を強います。
エゴグラム cp優位なタイプ4「スパルタな人」
体育会系で育ち、それに染まっている人が該当しそうです。
映画で登場する「鬼軍曹」のイメージがよくあいます。
自分に厳しく、頑固で何事にも厳格です。
NP(養育的親)は高いので、一緒のチームのメンバーの面倒はよくみます。
ただし、チームのメンバーと社交的な付き合いをすることはほとんどありません。
NC(自由な子ども)は低く、趣味を楽しむようなこともほとんどありません。
AC(従順な子ども)が高いことは、上官には忠実に従うことがわかります。
何をしても何を言っても怒られる、常に怒った顔をしてしる、とても怖い存在です。
以上、4つのタイプをみてきました。
自分の周りにもいそうなタイプはありましたか?
この人なんでいつも怒っているのだろう、
文句ばっかり言っている、
近寄りがたい雰囲気がある
こんな感じを受ける人は CP が高い人と言えるでしょう。
コメント