エゴグラム 『へ型』の特徴は?

エゴグラム へ型TA心理学

性格診断で使われることの多いエゴグラム。

入社試験などでも使われています。

その診断結果には、いくつかの代表的なパターンがあります。

そのなかで、代表的なテスト結果を7つのパターンに分類する見方を見てみましょう。

①へ型    円満パターン(アベレージ)
②N型    献身パターン(ナイチンゲール)
③逆N型   自己主張パターン(ドナルドダック)
④V型    葛藤パターン(ハムレット)
⑤W型    苦悩パターン(ウェルテル)
⑥M型    明朗パターン(アイドル)
⑦右下がり型 頑固パターン(ボス)

今回は ①へ型 の特徴についてみてみます。



へ型の概要

エゴグラム へ型

へ型 は、NP を頂点とする へ型 のグラフになるものを言います。
和を重んじる日本人の平均的なパターンと考えられています。
自我状態のバランスが良い状態で、対人関係のトラブルが少なく、自分も他人も肯定的に認められ、人生は価値あるものと考えている常識人で円満タイプと言えるでしょう。
言いかえると、最もストレスの少ない生き方のくせ(心の状態)と言えます。



へ型の特徴

CP:他人の言うことを認める
NP:思いやりがある
A :知的である
FC:明るい
AC:権力に屈しない

NPが最も高くなっているので、 思いやりがあります。
Aも比較的高いので、客観的、論理的で冷静な判断ができるでしょう。
このタイプは、自分も相手も肯定的に捉え、評価できます。
他人を肯定的に認められるということは、対人関係のトラブルも少ないタイプになります。

このへ型は日本人の平均的・典型的なエゴグラムのパターンと言われています。
それは、周囲とのトラブルをできるだけ避けようとする、日本人の特有の国民性が現れていると考えられます。

欧米では、論理的思考や自己主張が重視される傾向にあるので、Aが最も高いパターンとなるようです。

平均的だからと言って、このタイプを目指す必要がある訳ではありません。

日本人の典型的なエゴグラムのパターンなので、日本社会の中で生きて行くには、生きやすい、軋轢の少ないパターンであると考えられます。

しかし、エゴグラムは「生き方のくせ」「生きやすさのパターン」を表しています。
なので、平均(普通、一般的と言われる傾向のパターン)に合わせるのではなく、自分が最も居心地の良い、理想の生き方として思えるパターンを目指せばよいのです。

「自分らしく」ということですね。



へ型の注意点

このパターンの人には、自己顕示欲が強く、虚栄心もあり、自分を良く見せようとする傾向を持った人もいます。
なので、テスト結果から見ると、平均的なパターンのように見えても、実際には、自分の本来の姿、心の状態とは違う状態を表すことがあります。

明らかなストレス症状がみられるにもかかわらず、この結果になっている人は、平均的なパターンを演じている可能性があることも覚えておいた方が良いでしょう。

 



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