時間の使い方が下手な人 暇つぶしの時間が長いかも? 人生を豊かにするための上手な使い方とは! 心理学で時間配分を考える 「時間の構造化」とは

今日も一日が過ぎました。皆さんは、今日という日をどのように過ごしましたか?

「今日も一日無駄に過ごしてしまった。」
「仕事が進まない・・・」
「動画ばっかり見ていたなぁ。」
「SNS見ていたら、一日が終わっちゃった・・・」
「ゲームをやっていると時間が経つのを忘れちゃう」
「ひとりでボーっとしている時間はほっとできる。」
「井戸端会議ってうざいときもあるけど、ワクワクするときもあるのよね。」
「仕事の合間、喫煙ルームの話は大切な情報交換なんだよね。」
「今日の会議はみんなが積極的に建設的な発言して前に進んだ!」
「あいつと話すとイライラする。」
「彼女とのデートの時間は何ものにもかえがたい幸せの時間だなぁ」

仕事で、家庭で、社会生活で、いろいろな時間があったと思います。
その中には、淡々と進む時間もあれば、楽しい時間やつまらない時間、ボーっとしている時間もあったと思います。

一日を振り返ってみると、様々な時間の使い方をしているのがわかります。
でも、一日を振り返って、今日は充実した一日だった!と言えない自分がいるときがあります。
そのような場合が多いかもしれません。

私って時間の使い方が下手なんだよね、と感じている人たちの時間の使い方は、自分の思っている幸せな使い方ではないのかもしれません。
では、幸せな時間の使い方とは、どのようなものでしょう。

時間の使い方、タイムマネージメントの具体的な方法はいろいろありますので、ここではTA心理学で時間の使い方を考えてみましょう。


時間の使い方 TA心理学での分類

人は生まれてから死ぬまでの間に、いろいろな人と関わり自分の欲求を満たそうとします。
TA心理学では、人は「飢餓」を満たすために生きている、という考え方があります。

TA心理学の創始者エリック・バーンは次のように言っています。

6つの飢餓を満足させるために、素敵は人と出会い、おしゃべりし、おいいしい食事をし、セックスをして妊娠すれば、やがて子どもが誕生し家族ができる。そして、その子どもが次々と出来事を提供してくれるであろう。

飢餓は6つあります。

①刺激飢餓 ・・・5感で感じるもの(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)
②認知飢餓 ・・・周りの人に自分の存在を見てめてもらう
③接触飢餓 ・・・触れられることで得られる安心感、苦痛でも欲しいときがある
④性的飢餓 ・・・性的欲求を満たす
⑤構造飢餓 ・・・グループや組織の組み立て、時間の組み立て
⑥出来事飢餓・・・ハプニング、普段の生活とは違う出来事

このように分類した中のひとつに、自分の持ち時間をどのように構成しようか、という「構造飢餓」があります。
構造飢餓には、人が何人か(2人以上)で集まった時に、そのグループを整った形にしたい(組織化)という欲求、時間を上手に使いたい欲求があるとしています。

この欲求を満たすための方法のひとつとして「時間の構造化」という理論があります。

時間の構造化は6つに分類されます。

①引きこもり
②儀式
③暇つぶし
④活動
⑤ゲーム
⑥親密さ

それぞれ、次のようなものになります。

①引きこもり
身体はそこにあるけれど、周りとの関係を絶っている状態
例)会議中にボーとしている。家族団らん中「明日の仕事は・・・」と自分の世界に入る。

②儀式
あいさつや会議やイベントで行われる普通の決まった、次に何が起こるのか予測できるやりとり。
例)「こんにちは」といえば「こんにちは」と返すあいさつ。会議冒頭のあいさつ。

③暇つぶし
これから先のゴール(目的)に向かってではなく、終わってしまっていることについての情報交換
例)自己紹介(私の趣味は~、こんな映画が好きです。)、会議の本質を避けてする世間話。

④活動
ゴール(目的)に向かっておこなう行動
例)職場で仕事をしている。会議中、積極的に建設的に意見交換している。

⑤ゲーム
会話をしていると、なぜか不快な思いで終わるやりとり。
例)上司に「だから君はダメなんだ!」と言われて「ですがこれは・・・」と反論する。得られるものがなくイライラが残る。
売り言葉に買い言葉、のやりとりが続く状態

⑥親密さ
好き、嫌いが素直に表現できる。行動と気持ちが一致している。
例)この人には何でも話せて安心できる。あの人とまた仕事をしたい。

この6つの状態をうまく使うことで、心理的な時間に対するネガティブな理由が見つけられます。


今日一日、どのように時間を使ったか書いてみよう

時間の構造化を確認するための方法として、一日の時間の割合を円グラフに書いてみましょう
6つの状態のどのように時間を使っているのかに焦点をあてて書いてみます。

どの状態が多いのか、どの部分が足りないのか、書き出すことによって自分が望む時間の構造化が見えてきます。

例えば、「活動」時間をしっかりとって、息抜きに「暇つぶし」をしたり、時には「引きこもり」で自分の時間を過ごし、家庭では奥さんと今日一日のことやこれからのことについて「親密」な時間を過ごす。ということを思い描いているとします。
実際には、「活動」時間は身が入らず、集中できずなんとなく時間が過ぎていく「引きこもり」状態で過ごし、少し「活動」しても同僚と喫煙室で休憩しながら10分くらい「暇つぶし」。気がつくと一時間ごとに行っている。家に帰っても、奥さんとの会話もなく、会話をするとついケンカになってしまう。イライラするのでひとりになってスマホでSNSをみたり、動画を観たり…。

こんな理想と現実が見えてきます。
この「今」をしっかり直視することで、自分がどうしたいのかというのが見えてきます。

時間の使い方が下手だと思っている方は、時間も構造化の理想と現実のギャップが大きい方だと思います。
でも、ギャップが多いということは、理想の時間の使い方がなんとなくでも持っているから生まれている感情です。

まずは、円グラフで現実と理想の時間の使い方を書いてみましょう。
書き出すことで、自分を客観的に見ることができます。
まずは、自分を客観的に見ることから始めてみましょう。


時間の使い方を見直してみよう

円グラフを書くことで、自分を客観視できれば、次は理想とのギャップを埋めるためにどうすればよいのかになります。
おすすめは、理想の円グラフに、具体的にどのような行動をすればその状態が得られるのかを書くとわかりやすいでしょう。
また、グラフを書いた後、実際の行動をしてみて、その結果現実の時間の使い方がどのように変わったのかを見ると、自分にとって効果があったのかをみることができます。
うまくいったこともあれば、どうしてもつまずいてしまうことがあるかもしれません。
自分の力だけではうまくいかなければ、ネット検索をすれば出てくる様々な時間の有効な使い方の方法を試してみてもよいでしょう。また、誰かにヘルプ、サポートを求めてもよいです。人に話すこと、相談することは、自分にないアドバイスを得られますし、時には自分で持っている答えを自分で記がつけることもあります。結局、自分自身が答えを持っているということはよくあります。

まずは、時間の構造化を意識してみてください。
今までとは違った自分の行動が見えてくるでしょう。


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