TA心理学との出会い、そして今

私は大学卒業して、大学の先輩とITの会社を設立しました。その後、昨年その会社を離れるまで30数年ずっとその会社に勤務していました。
社会のことなど何もわからず、ただ目の前の仕事をこなすことに全力を注いでいた頃です。
今にして思えば、人間関係には恵まれていました。会社設立も先輩との出会いなくして進め無い道でした。私にとってかけがえのない人とのめぐり逢いが、その後の人生に大きく影響してきました。
会社設立後も多くの人から支えられて、会社は継続することができました。バブル崩壊、取引先の環境変化、リーマンショックなど大小いくつもの波を乗り越え、今も会社は継続しています。

30年以上経営を続けてこれましたが、私自身は大波の影響を何回か受けました。
私は、自分で何とかしなければならないという意識が強く、人に相談したり任せることができませんでした。人に任せてもうまくいかないときは自分で何とかしようと考えて行動していました。その結果、仕事に行き詰まり、お客様に迷惑をかけてしまったこともありました。プロジェクトに追われ、睡眠時間も減り、それでも「何とかプロジェクトを完了しなければ」という思いだけが空回りしていました。プロジェクトメンバーの頑張りもあって、何とかプロジェクトは完了しましたが、私自身は限界に近づいていました。メンタルクリニックにもお世話になりました。

そんな状態でも、何とかしなければならない、自分自身を変化させたいとの思いからいろいろなセミナーにも参加していました。その中の一つがTA心理学です。

私はもともと本好きでしたが、積読も、かなりありました。ビジネス関係は特にその傾向がありました。そんな時にレゾナンスリーディングと出会いました。レゾナンスリーディング開発者の渡邊康弘さんとの出会いもその後の私の人生に大きな影響を与えました。渡邊さんの講座の中、もしくは休憩中だったかもしれませんが「これからはTA心理学は必要になる。私は講座を受けてくるんだ。」とおっしゃったことがとても印象深く覚えていました。それからしばらくして、実際に大阪で講座を受けられ、講座が素晴らしいものであることを報告しているのを見て、「あぁ、これは私も受けてみたい」と思いました。自分でも不思議に思うのは、何の迷いもなく大阪まで行って講座を受講したことです。それくらい、自分の中の何かに突き動かされていたのだと思います。

2017年、私はTA教育研究所でTA101を1泊2日、2日間学びました。ここで、安部朋子先生と石山陽園先生と出会いました。
余談になりますが、講座受講した際もちょっとしたハプニングがあり、私にとっては印象深いものとなりました。それはキャンセルなどがあり、参加者3名という少人数で先生方とほぼマンツーマンで受講できたのです。図らずもとても充実した時間を過ごすことができました。
TA101の内容は、とても興味深く刺激的で楽しい内容でした。目からうろこの考え方が満載で、もやもやしていた人生に小さいながらもいくつかの光が差し込んでくるようでした。そのとき、もっと学びたいという欲求が出てきました。目的が明確にあったわけではありませんでしたが、自分にとって必要なものであるという無意識の感情が私の中にありました。

その後も幸運は続きます。

安部朋子先生が創案されたTAハッピーカードの講座が東京で開かれるということで、その年参加することができました。TAハッピーカードは、私たちそれぞれが抱える凸凹に気づかせてくれるメッセージ集です。TAハッピーカードは、今でも私の手もとにある私のメンターとなっています。

さらに2018年は、大阪でTA101の後続の講座である「アドバンス」に参加することを決めてはいたのですが、東京で「スーパーバイザー養成コース」が開催されることになり、安部先生に相談したところ、そちらにも参加できることになりました。

TA101を受講後、TA心理学は途切れることなく私の生活の一部として入ってきました。

翌2019年は「アドバンス」の次の講座「アドアド」に参加し、東京でも「スーパーバイザートレーニングコース」を受講し、学びの流れは続きます。
今年に入り、TA心理学を学ぶのであれば国際資格を目指す決意をしました。
TA心理学には、TAの活用を研究し、その普及を図ることを目的として設立された国際TA協会(International Transactional Analysis Association:ITAA)が国際組織としてあり、TAのプロフェッショナルの養成を行っています。
その最初の資格であるCTA(Certified Transactional Analysis)「公認TAアナリスト」を目指すことにしました。それは、学ぶことでもあり、広く多くの人にTA心理学を伝えていきたいという想いが強くなったからです。

TA心理学は私の精神的な支えとなりました。それは、自分自身の、人間関係の考え方の軸と呼べるものです。TA心理学を学んだことで、自分に偽ることなく、飾ることなく毎日を過ごせるようになりました。自分自身が変わってきたこともありますが、TA心理学を学んだことで、自分の「居場所」を作ることができました。
何かあれば、話の出来る安心、安全の場所。それを持つことは、人生を豊かにしてくれます。

同時期に出会った「絵本」も私の人生に大きな影響を与えました。

TA心理学と絵本はとても相性が良く、その相乗効果でより人生を豊かにしてくれます。
絵本のすばらしさについては、また別の機会にお話ししたいと思います。

今は、昨年立ち上げた 一般社団法人 TA Shuharism研究会の一員として、TA心理学の普及を目指し、また自分自身もさらにTAを探求している日々を過ごしています。

 

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