エゴグラム 質問用紙 無料?いらない? 創始者デュセイのやり方!自分の直観で書いてみる。

エゴグラムTA心理学

エゴグラム診断をやったことありますか?

エゴグラムは質問に答えるとグラフパターンが現れて、そのパターンで診断をする、というのが日本での一般的な方法です。

この質問用に答えるのは、その時の気分によって変わることもあるので、慣れてない人には難しく感じてしまうかもしれませんね。

質問の回答は、だいたい3つあって「はい」「いいえ」「どちらでもない」を選ぶようになっています。

できるだけ、「はい」「いいえ」で答えることが推奨されています。

そうはいっても、質問に答えたくなかったり、「どちらでもない」ばかりになってしまう人もいますよね。

質問に答えずにエゴグラムを書けるとしたらどうでしょうか?

書いてみたいと思いませんか?

そんな方法があるの? と思われるかもしれません。

その方法、あります!

実は、エゴグラムが考案された時には、質問形式ではありませんでした。

エゴグラムを提唱したのは精神科医でもあった ジョン・M・デュセイ です。

デュセイは、当時5年間にわたり、患者さんに対して何千通りものエゴグラムを書きました。

そこで、エゴグラムの有効性を確認しました。

その時の方法は質問形式ではなく、対象となる人の様子を見て直観を用いて書く方法が取られていました。

今回は、提唱者デュセイのオリジナルのエゴグラムの書き方をお伝えします。



エゴグラムとは簡単にわかりやすく言うとTA心理学のひとつの手法

エゴグラムとはいったい何でしょうか?

エゴグラムは、自我状態機能モデルの5つのパーソナリティを図式化(グラフ化)したものです。

※自我状態機能モデルについては、こちらを参照してください。

エゴグラムは、「その時」「その場所」で外部に向けて発散する心理的エネルギーの量を、相対的に棒グラフで表したものです。

といってもよくわからないですよね。

ざっくりいうと、ある場面を写真にとった、その瞬間をとらえて、その人から出ているエネルギーを目に見えるようにグラフで表したものです。

グラフで表すことで、客観的な図としてわかりやすいものになります。

グラフを見ると、各エネルギーが過剰に出ているのか、あるいは少な過ぎるのかわかります。

グラフ化することで、客観的に診断結果を見ることができます。

エゴグラムは自我状態を視覚化することで、自分のある時点でのパーソナリティがどうなっているのか(どのように判断されているのか)を客観的に見ることができます。

その結果、自分で変わりたい、変化したいと考えた際に、どのようにすればよいのかというヒントを与えてくれます。

では、まずその方法にしたがってエゴグラムを書いてみましょう

質問用紙は使いません。

自分の直観で書きます。

創始者で

では、その元祖の書き方は次のような手順になっています



エゴグラムの簡単な作り方

参考:エゴグラム ジョン・M・デュセイ 著 池見酉次郎 監修 新里里春 訳

次のように簡単な手順を追ってください

1.まず紙に横線を引く
線のすぐ下に、同じ間隔を持たせて、左から右へ CP、NP、A、NC、AC と書きます。

2.誰か書きたい人を決める

最初から自分のエゴグラムを書くと主観が入って偽りが入りやすいので、よく知っている人を対象にするとよいでしょう。

3 書きたい場面を決める

その人が、何をしているの場面かを思い浮かべます。

今回書くのは「その場面」でのことになります。ほかの場面が混ざらないようにしてください。

例)会社で仕事をしている場面を思い浮かべたら、休憩時間やプライベートな時間のことは含めない。

4 その人の、最も特徴が表れている自我状態をグラフで記入する。
その人に対して、その場面であなたが感じている自我状態のうちで、その人の特徴が最も表れているものをグラフで書きます。

これが一番高いグラフになります。

5.その人の、他と比べて最も低いと思う自我状態をグラフで記入する。

その人が、他の人と比べて、最も低いと思う自我状態をグラフで書きます。

これが最も低いグラフになるでしょう。

6.その他の自我状態も全部書き込む。

残りの3本はこれまでに書いた2本のグラフの相対的な高さを基準にして書きます。

グラフは相対的に描かれたものなので、正確さを心配しなくても大丈夫です。

エゴグラムを書く際には、なぜそのように感じたのかをメモしておくとよいでしょう。

自分の感じたことも言葉にしてくことで、自分の感じたことを明瞭にしておくことができます。



エゴグラムを直感で書くこと

人の持つ直観は欠かすことのできない自分の判断材料の強い味方で、最初に感じた予感は一般的に言って正しいものであるとされています。
その人に出会った場所や、一緒に過ごした期間に関係なく、その場面の彼について書かれたエゴグラムの形は同じになる、とされいます。

親戚であろうと、友人であろうと、仕事関係であろうと、学生の頃からの付き合いであろうと。

たとえ、昨日会ったばかりであろうと、数ヶ月であろうと、あるいは何年に渡ろる関係であろうと、その人のその場面でのエゴグラムは同じものが出来上がります。

上記のような簡単な指示に従って直感的にプログラムを書いても、約80%程度正しいエゴグラムが出来上がるとされています。

人はメモリのついたシートにパーセントの印をつけてエゴグラムを書きたくなります。

私も、どちらかというとそのような方法が好きですし、その結果についても信頼感を寄せるほうです。

しかし、このアプローチは、科学的に見えるけれども、パーセントに意識を持っていくことで直観力が発揮できなくなってしまいます。

ひとの直観力は、自分が過小評価する以上に信頼に足るものなのです。

街を歩いていて道を尋ねようとしたとき、その表情や仕草から尋ねる人を決めていませんか。

強面のにらみつけるような眼光の人にはなかなか聞かないと思います。

これも直観が働いているからこそです。

直観に自信のない人は、何名かで一緒にやってみると良いでしょう。

気のおける仲間とやることで、エゴグラムを通して新たな自分を発見できるかもしれません。

あなたも早速書いてみませんか?



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