NHK BS1で放送されている「駅・空港・街角ピアノ」シリーズ。
日本をはじめ世界の空港や駅、街角に置かれているピアノ。
だれでも自由に弾くことができます。
いろんな人がそれぞれの想いを載せて音楽を奏でます。
ナレーションがないので、心を落ち着けて聴くことができます。
中には、もう一度聴きたい演奏もあります。
そんなリクエストにこたえた番組が放送されました。
いくつかテーマに分かれて紹介しています。
ナビゲーターは上白石萌音さん
彼女はお母さんがピアノを弾いていたので、おなかの中にいるころから聴いて育ったそうです。
そんな上白石萌音さんのナビゲートで、まずは熱唱編から
ピアノに合わせて熱唱 演奏者や友人が歌う
歌声を聴いていると、プロじゃないかと思うくらい上手な人もいれば、ただただ心に響く歌声の人もいます。
アメリカ・ミネアポリスの空港ピアノでは靴磨き職人の男性が仕事終わりにさり気なく座って、ピアノ演奏とともに歌います。
曲は「天国への扉」(ボブ・ディラン 1973)
プロのバンドマンだった彼の力強いタッチの演奏とちょっとしゃがれた歌声は、心に響いてきます。
“僕が弾くとみんなハッピーになる”
そんな思いを届けようとしているので、心地よく届いているんでしょうね。
ハッピーのお裾分け、頂きました。
カリフォルニアの旅行帰りの高校生の演奏に合わせて彼女?かな、誘われて一緒に歌います。
8才からピアノを弾き始めた彼は耳コピで曲を覚えたそうです。
曲は「夢破れて」(クロード=ミシェル・シェーンベルク 1980 ミュージカル「レミゼラブル」より)
普通のテンションで弾き始めた彼の演奏に、はにかみながら歌い始めた彼女の歌声に鳥肌が立ちました!
思わず振り返ってしまうそのキュートで透き通る歌声は、心が洗われるように響いてきます。
子どもの頃から協会の聖歌隊で歌っていたからでしょうか?
大学生になった今でもその声は、天使の歌声ですね。
幸せそうな二人の笑顔はハッピーを届けてくれました。
「君の歌声は僕の知っている限りで最高さ!」
こんな彼女の歌声を独占できる彼は本当にうらやましいと思います。
続いてはノルウェー・オスロの空港ピアノ。
私に似た雰囲気がある学校の先生が、さり気なく演奏を始めます。
曲は「デスペラード」(イーグルス 1973)
歌が始まると歩いている人たちも立ち止まって聴いていますね。
生徒たちを思ってよく歌っている曲だそうです。
今日はパレスチナからの帰り。
どのような想いを込めて歌っているのでしょう。
じんわりと心を温めてくれる歌声です。
フルコーラスで聴いてみたくなりました。
ちなみに、デスペラード(Desperado) は、英語で「ならず者・無法者・命知らず」などを意味する言葉ですね。
イーグルスで知っている曲と言えば「ホテル・カリフォルニア」くらい。
この原曲はどんな曲かなぁ。
次はオランダ・ユトレヒトの駅ピアノ。
15才と16才の少年ふたりがピアノの椅子に座ります。
曲は「ハレルヤ」(レナード・コーエン 1984)
ひとりがピアノを弾いてもう一人が歌っています。
歌声が響くと立ち止まってきいている人がたくさんいます。
この二人、一人の少年の母親の再婚に伴ってもうすぐお別れすることに。
そんな背景がわかると余計に心に迫るものがあります。
次もユトレヒト
青年がピアノを弾き始めると、近くにいた老人がハーモニカを合わせます。
曲は「ピアノマン」(ビリー・ジョエル 1973)
ジャーナリズムを学ぶ17歳は、元気よく明るく演奏し、若者らしく、しかも周りの人を巻き込むような歌声ですね。
かわいい女の子が曲に合わせて踊っていますね。
音楽の道もまだあきらめていないとか。
ピアノマン、彼の目指す道でしょうか…。
「音楽無しの人生は考えられない」
そんな思いがあるからこそ、心に響くのでしょうね。
もう一曲ユトレヒト。
俳優の森崎ウィンさんのリクエスト
IT企業の営業マンのおじさんがいつもそうしているような感じでピアノに座ります。
曲は「この素晴らしき世界」(ルイ・アームストロング 1967)
演奏が始まり、うたい始めたとき「ゾワァっ」と、おぉっとなるその歌声。
失礼ながら予想と全く違うその声にいい意味で裏切られました!
ルイ・アームストロングが歌い始めたのかと思うその声に惹きつけられます。
ただ似ているのではなく、人を引き込む魅力があります。
「音楽は生活を豊かにする」と聴いて育ったそうです。
音楽に親しんできた人たちは自分だけでなく周りの人を豊かにするパワーを持っていますね。
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