駅ピアノ オランダユトレヒト Vol.3 演奏された曲名は? マイケルの歌声が蘇る音色が心を癒す

オランダユトレヒトストリートピアノ

NHK BS1で放送されている『駅ピアノ・空港ピアノ・街角ピアノ』
世界の空港・駅・街角に置かれた“自由に弾けるピアノ”に定点カメラを設置。

1台のピアノから生まれる、まさに“一期一会”の感動があります。

今回はオランダ ユトレヒト中央駅が舞台の Vol.3 です。

演奏には素敵なドラマが隠されていました。



駅ピアノ ユトレヒト中央駅が舞台

ユトレヒトはオランダ 第4の都市です。

8世紀から栄えてきた古都で、ユトレヒト州の州都でもあります。

首都アムステルダムから南に30キロほどに位置し、人口は約36万人。

街の玄関口で、オランダ鉄道の主要駅であるユトレヒト中央駅が舞台です。

2017年にリニューアルされて空港みたいな雰囲気です。

環境に配慮した設計となっていて、屋根には太陽光パネルが設置されています。

エコ大国オランダでは自転車通勤が推奨され、地下には世界最大級の自転車置き場12,500台を収納できるそうです。

そこの入口近くに置かれているピアノ。

ちょっと異空間な感じですね。

音楽を通じて交流の場にとの思いから、2014年オランダ鉄道が設置しました。

とても素敵なピアノですね。

ピアノの近くにはリサイクルの本棚があり、自由に持ち帰りできるそうです。

持ち帰ることができるなんていいですね。

絵本「Life(ライフ)」みたいな本棚です。



駅ピアノ ユトレヒト中央駅で演奏された曲名と人間模様

専門学校生 20歳 女性『ブラック・ベルベット』

最初に現れたのは音楽の専門学校に通う金髪の20歳の女性。

ミュージシャンを目指いして修行しています。

曲は

『ブラック・ベルベット』/アランナ・マイルズ(1989)

ブルースの曲です。

普段ブルースを聴きことはまずありませんが、ブルースいいですね。

音楽を楽しんでいる、そんな雰囲気が伝わってきます。

気持ちがこもって演奏して歌っている。

そんな感じがいいですね

15歳の時、祖父からブルースのレコードをプレゼントされ大好きに。

ブルースはアメリカの農園で働く奴隷たちが苦しむを乗り越える手段。
要するに魂、気持ちなんです。

確かに魂、気持ちが伝わってきます。

笑顔がよく似合う素敵な女性です。



シリア出身・難民としてオランダへ来た男性 『映画「ある愛の詩」メインテーマ』

次にやってきたのは、デザイン会社の技術職。

家族と食事に行く途中にやってきました。

演奏した曲は、

『映画「ある愛の詩」メインテーマ/フランシス・レイ(1970)』

一度は聴いたことのある名曲ですね。

席に着くなりいきなり演奏を始めました。

かっこいいお父さんです。

シリア出身・内戦が激化したので4年前難民としてオランダへ。

演奏を後ろから見守るのは、奥さんや親戚。そしてオランダで誕生した2歳の息子。

今は、とっても幸せな生活を送っているんでしょうね。

演奏終わった時のちょっとおどけた顔はかわいらしく、素敵です。

演奏後、そんな彼の想いを語ってくれました。

シリアでは良い生活を送っていましたが、仕事も家も全てを失いました。
残念ながら故郷は不安定です。
でも平和になったら帰国したいです。

これから食事に行くんですね。

幸せを願って、いってらっしゃい。



7歳の娘を育てるシングルマザー『ユー・アー・ノット・アローン』

続いては、電力会社のシステムエンジニアの女性です

6年前に離婚して、7歳の娘を育てるシングルマザー。

とてもきれいな方です。

演奏した曲は

『You Are Not Alone』/マイケル・ジャクソン(1995)

曲や歌詞に込められた想いをピアノに載せているかのように、演奏には、力強さと溢れ出る美しさを感じます。

20年弾いているピアノがいつもの心の支えだと言っています。

音楽は私の切なさを忘れさせてくれるわ
だからセラピーみたいなものなのよ気持ちを和らげてくれるの

こんな演奏をするお母さん。

きっと慈しみを持ったお母さんなのでしょうね。



アクターズスクールの元同級生の男性2人 『即興』

男性が2人やってきました。

「何を演奏する?」
「即興にしようか」
「2人で即興しようか」

一緒に芝居に行った帰りに立ち寄ってみました。

カメラに気づきました。

「これはなんだ?」
「カメラがあるみたいだよ」
「テレビにして人気者になるぞ!」

似たもの同士が友達になった二人だそうです。

ピアノの音を掛け合い、楽しそうです。

ほんとに即興なのかな、と思うくらいの演奏です。

アクターズスクールの元同級生。

ピアノの作業していたそうです。

可愛い子がいる。僕はふと思ったんだ。これは小説だったらワォだよ。

卒業後それぞれ別の夢を目指しています。

即興って凄いですね息もぴったり。
楽しくもありちゃんと形になっています。

終わったときとっても楽しそうな2人
即興でほんとに楽しかったんでしょうね。



数学を専攻する男子大学生 『オリジナル曲』

1人の男性がふっと座りました。

市内在住の数学を専攻する大学生です。

1年前、闘病中だった祖父のために作ったオリジナル曲を演奏します。

すごいですね。

オリジナル曲なんですね。

作曲できるなんてほんとにすごいですよね。

曲は、ちょっと壮大な感じがします。

9歳から始めたピアノを、おじいちゃんはいつも聞いてくれたそうです。

そんなおじいちゃんは、入院した1週間後容体が急変し、85歳で亡くなったそうです。

その思いが伝わるような、切ないけれど広がりのある、空宇宙をイメージする感じでしょうか。

そんな音色です。

とても辛かった言葉にならないくらい。
だから音楽で僕の気持ちを表現したのさ。
祖父のお葬式でこの曲を引いたんだ。

特別な時間だったよ。

言葉では言い表せないことも音楽で表現できる。

気持ちを音楽で伝えられるって素敵ですよね。



南米スリナム出身ガラス工事の職人の男性とギニア出身・ジャンベ男性『即興』

次にやってきたのは、南米スリナム出身の男性。

いろんな国の人がやってきますね。

ピアノは即興で演奏。

ピアノ歴10年だそうです。

仕事帰りで立ち寄りました。

演奏を始めると一人の男性が近づいてきました。

知り合いではないようです。

アフリカの打楽器ジャンベを持っています。

この男性はアフリカの伝統楽器を子どもたちに教えているそうです。

ピアノ演奏に合わせて、ちょっとたたいてます。

「良い音。素敵だね」
「何か弾いてよ」
「あまり上手じゃないけど弾いてみるよ」

セッションが始まります。

即興のセッション。いい感じですね。

スリナムの男性は音楽関係の仕事に就くのが夢。

正しく伝えるのか楽しく伝えるのかそれによって音楽に関わるかどうか決まるような気がします
パフォーマーとしては楽しいのもいいんじゃないかなぁと思います

ジャンベの男性は

すごい音だ心がつかまれちゃったよ
音楽に国境はない今日初めて会ったんだよ
駅のピアノとアフリカのジャンベの組み合わせが、ワオ!、驚きでしょう

素敵な出会いがあって、素敵な時間が拡がりますね。

ジャンベとは

ジャンベってどんな楽器か調べてみました。

Wikipediaによると次のように紹介されています。

ジャンベ

ジャンベは西アフリカ起源の太鼓で、打楽器のひとつ。英語では djembe、jembe、jenbe、yembe、sanbanyi などと綴り、ジェンベイ、ジンベ等の読みをする。フランス語ではdjembé(ジャンベ [dʒãmbe])、ギニアのマニンカ語では ディエンベ([dʲẽbe])という。

割と軽いけれど、グンッと響く伸びのある余韻を残す音がします。

Wikipediaでは音も再生できます。

駅ピアノ 演奏された曲はこんな曲

●Alannah Myles – Black Velvet (Official Video)


●Love Story - Francis Lai (ある愛の詩)

●Michael Jackson – You Are Not Alone (Official Video)

 



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