ウイズコロナでつかむ新しい生活習慣 ~ステイホーム、テレワークの過ごし方、そのイライラの原因は? ~

非常事態宣言が解除され、これから新しい生活習慣で過ごそうとしている矢先
コロナ感染者数が増加しています。
人数だけで見ると、非常事態宣言が発令されている頃と
あまり変わりません。
かえって、その頃より多い日もあります。
不安は募ります。

私の不安の原因は分かっています。
それは、先の見えない「新しい生活習慣」に対するモヤモヤです。

今言われている「新しい生活習慣」での生活をしていれば安心なのでしょうか。

そもそも「新しい生活習慣」は何のために行うのでしょう
「新しい生活習慣」は新常識として、ずっと守るルールなのでしょうか?
それとも一時的なものでしょうか?

未知のウィルスとの戦いです。
わかっていることは何もないですから、
ひとつひとつ対応していかないことは分かります。

それにしても、政府、自治体の情報は、
目的と基準が不明確です。
日替わりとまでは言いませんが、一貫性がなく、
私の中では消化不良を起こしてしまっています。

それをわかりやすく伝えてくれるはずのメディアも
現状を伝える情報や批判が多く、欲しい情報は得られません。

感染者数を伝える意味は?
若い世代の割合は何の意味があるのか?
経路不明者の割合はどれくらいなのか?

情報があふれる現代社会であっても、
生きるために必要な情報は
一生懸命探さなくても、
誰でも手に入るようにしてほしいと思いますが、
今日の趣旨からはずれるので、また別の機会に。

わたしは、ゴールを示してほしい人です。
でも、今はゴールが見えません。
ゴールが見えないのに走り続けるのはつらいものです。

ゴールがわかっていれば、
何をどうすればよいのか対策は考えられます。

「ウィズコロナ」の時代となって、生活習慣が大きく変わりました。
グローバルな時代となり、世界的なネットワークの中で生活していくことに
何の疑いも持たずにいたのに、コロナウィルスは簡単に、急激にその世界を、
ネットワークを断ち切ってしまいました。

この急激な変化は、私たちに様々な影響を与えました。
経済活動のように目に見える変化もありますが、
もっと内面的な、私たちの心理的な面でも影響を与えました。

人との接触を断つという、これまでの経済活動では
考えられなかった状況が発生し、否応なしに、
生活習慣を一変させました。
でも、目に見えない心・精神面では対応しきれていないように思います。

TA心理学には「時間の構造化」という理論があります。

以前の記事でも書きましたが
(「ウイズコロナのパートナーとのつきあい方」参照)

TA心理学の創始者エリック・バーン博士は、
「社会的接触」を3つの「飢え」という視点で説明しています。

・刺激の飢え・・・もっとも強力な刺激は身体的接触
・承認の飢え・・・自分の存在を確認したい。認めてもらいたい!
・構造の飢え・・・今日はどうやって過ごそう。なんとなく時間がすぎるのは嫌!

これらは、さらに6つに分類されます。

私たちは、生まれてから死ぬまでの間に、
何らかの形で人と関わり、
「6つの飢餓」と呼ばれている飢餓を満足させる
ために生きていると言われています。

①感覚飢餓・・・5感(視覚、聴覚、味覚、臭覚、触覚)
②認知飢餓・・・周囲に存在を認識してもらう
③接触飢餓・・・何かに触れる、触れられる
④性的飢餓・・・生殖本能
⑤構造飢餓・・・組織や時間の組み立て
⑥出来事飢餓・・・ハプニング

私たちは、
親の愛に育まれながら成長し、
素敵な人と出会い、結婚し、子どもが誕生し家族を作り、
子育てをしながらいろいろな出来事を経験します。

特に意識はしていませんが、
「6つの飢餓」を満足させているのです。

この「6つの飢餓」のうち
私たちが人とと関わる際の行動には、
6つの異なる方法があり、
それを「時間の構造化」と呼んでいます。

【時間の構造化】

①引きこもり
②儀式
③暇つぶし
④活動
⑤ゲーム
⑥親密さ

ある会議の場面を考えてきましょう。

私は、会議に出席します。
会議が始まり、司会者は、今日の会議の趣旨を説明します【儀式】。
議論が進みます。
最初の議題は私には直接関係ありません。
私は、機になっている別の案件のことを考えます【引きこもり】。
議論が進み、私が関係する議題には積極的に発言します【活動】
少し余談を挟み、場を和ませます【暇つぶし】。
議論が再開し、白熱すると、相手が揚げ足をとって攻撃をしかけ、
会議の場が嫌な感じの険悪な状態になってきます【ゲーム】
そこを、司会者が両者の言い分をうまく取り込み、
意見の食い違いを冷静に判断し、尊重し、
最適な結論に導きました【親密】。

いかがでしょう。
普段生活している中で、私たちは時間を
いくつかの方法を使って過ごしているのです。

普段の生活も当てはめることができます。

朝起きて、
「おはよう」とあいさつをします【儀式】
朝食までTV観ます【暇つぶし】
ひとり電車で通勤し【引きこもり】
出勤後仕事をします【活動】
帰宅後、夕食のおかずのことで妻とケンカ【ゲーム】
私が折れてあやまって、週末の旅行のことを一緒に計画します【親密】

このように、私たちは無意識に普段の生活を
きちんと構造化しているのです。

ひとは、時間をどのように使い構成していこうと欲しています。

「計画を立てる」「スケジュールを入れる」「時間を有効に使う」ということは
まさに、時間の構造化をしたいために行っていることです。

そのために、さまざまな時間活用術を考がされ、
自分に最適な、より有効な方法を探し求めます。

「時間の構造化」のバランスが崩れてしまうと、
時間がうまく使えないとイライラしたり、
自己嫌悪に陥ったりします。

これは、生活に変化があるときに起こります。

進学し、ひとり暮らしを始める
卒業し就職する
転職し新しい職場に移る
定年退職し、セカンドライフを始める

そして

コロナでテレワークになる
ステイホームで外出しない

このような変化に遭遇した時、
自分の生活時間を見直す必要があります。

この見直しが終わり、新しい生活に慣れるまでは
気持ちが落ち着かない状況が続き、イライラしたり、不安になったりします。

子どもがゲームばかりをして【暇つぶし】、勉強【活動】をしない
と怒ってしまうのは、
自分の思っている時間の使い方の基準に合わないからかもしれません。

ウィズコロナで、テレワークが始まった時、
急激に時間と使い方が変わりました。

しかも、人にとっては必要な「刺激の飢え」を制限され、
を満たすことができない状況ですので、かなりストレスフルな状況です。

ストレスがたまる中での「時間の構造化」をしようとするとき
どのようなバランスをとるかが大切です。

コロナ以前から、相手を尊重し、
相手のことを考えながら生活してきた人にとっては

お互いの「活動」場所と時間がかわっても、
お互いの考えを話し合って、決めていくことができます。

そのため、時間のバランスが大きく崩れることはほとんどないでしょう。
とても幸せな関係です。

では、会話が少なくお互いが理解できていなかった場合はどうでしょう。
ただでさえ、ストレスがたまる環境です。
「時間の構造化」を再構成しようとするときには、
自分の主張を通そうとしてしまいます。

とくに「活動」場所と時間の変化に対して、
お互いの主張を通そうとするだけでは、
イライラが募るばかりで解決策を見出すことができず、
「時間の構造化」ができないことで、
さらにストレスをためてしまうことになります。

それまで、家にいたお母さんにとっては、
家での「引きこもり」「暇つぶし」「活動」は、
自分ひとりの時間としておこなっていました。

ステイホームがはじまり、
子どもたちが家にいることになると、
子どもたちと一緒に過ごす時間が増え、
「引きこもり」「暇つぶし」の時間が少なくなり、
自分の時間使い方のバランスが崩れます。

「時間の構造化」のバランスが崩れたままま過ごすと、
ストレスがたまることになります。
その結果、イライラが募り、
子どもたちに強くあたってしまうことにつながります。

ひとは「時間の構造化」をしたいと思っています。
これは、睡眠欲や食欲同様に本能的な欲求です。

欲求が満たされなければ、心身のバランスが崩れ
身体的もしくは精神的にも健康を害することになります。

心身の健康を保つためにも、
なぜイライラするのか、怒ってしまうのか、
その基本的な考え方を知っておくことは大切です。

「新しい生活習慣」を求められる今、
自分の行動を考え「時間の構造化」を考えてみる必要があります。

円グラフに、時間の構造化の6つの要素を書いてみると
視覚的にわかりやすので試してみてください。

時間の構造化の視点で一冊絵本を紹介します。

『ひとりでぼっち』
くすのきしげのり/作
ふるしょうようこ/絵
Gakken

学校に行ってもひとりで過ごすことが
多かったはなちゃん。
はなちゃんはひとりでいることが好きだったのですが、
ひとりぼっちは寂しいと感じていました。
でも、困っているときに友だちが助けてくれて
胸がとてもあたたかくなりました。
そして、思っていることをはっきり言って
はなちゃんはとてもすっきりしました。
それから、はんちゃんの学校での生活は
ひとりぼっちの時間と同じように、
友達と過ごす時間が増えました。

ひとりぼっちの時間が悪いわけではありません。
時間をどのように使うのか、
自分で納得する時間の使い方ができているのか、が大切です。

これからの「新しい生活習慣」で過ごす時間。
笑顔で過ごせるようにしたいですね。

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