弱った心に栄養を与える心理学 ~人を元気にし、幸せに導くTA心理学~

私がTA心理学と出会ったのは2017年
今から3年前になります。

その頃、仕事ではかなりストレスフルな状態が続き、
精神的にかなり低空飛行をしているときでした。

そのような状況を抜け出すために、新しい「何か」を
探し求めていました。

そのため、いろいろな講座を受講しました。
ビジネス系、心理系、自己啓発系...

そのうちの一つにTA心理学がありました。

TA心理学を学んだとき、目の前のモヤモヤしたものが
スーッと晴れていく体験をしました。
そして、TAを学び続けることが、きっと自分の人生に
とって必要なものだと、心に閃くものがありました。

私には、学びの癖があり、本当に好きなものだけは、
ずっとあたため、継続し続けられます。

TAはまさに、「好きなもの」でした。

TAを学ぶことは楽しく、人生を豊かにしてくれています。

TAを学ぶことはとても楽しく、
困ったことや、前に進むきっかけが必要な時にとても役立っています。

現在、TAハッピーカード・イストラクターとして
TAをお伝えしています。

『TAハッピーカード』は、
私たち一人ひとりが持つレジリエンス(復元力)が目覚めるように
TA心理学を基盤に創案されたメッセージ集です。

不安で、立ち止まっている自分に
自然に一歩前に踏み出す「きっかけ」を与えてくれます。

先の見えない、今まで経験したことのないコロナウィルスとの戦い。
身体的だけでなく、人との接触を制限し、経済活動をマヒさせることで
社会不安を増長し、精神的にもダメージを受けています。

この不安な状況に対して、自分の状況を客観的、俯瞰的に捉え、
心に栄養を与えてくれるのが「TA」です。

「TA」を知ることで、

「こんなはずじゃなかったのに」
「もっと幸せになりたい」
「世の中なんて・・・」
「なんであんなこと言うんだろう」

といった、こころのモヤモヤやギスギスした感情が明らかになり、
自分のあり方や行動の方向性を気づくことができます。

『過去と他人は変えられない』をしっかりと受け止めることができます。

TA教育研究所の石山先生がこんなお話しをされています。

あなたは、駅のホームにたってもうすぐ到着する列車を待っています。
その時突然後ろから誰かがあなたの背中を押しました。
さて、あなたの反応は?

「・・・・」

怒りですか? 
恐れですか? 
驚いて飛び上がりましたか?

あなたは、瞬間に振り返り自分にあたったであろう人を見ました。
目に入ってきたのは、白い杖!明らかに目の不自由の方でした。
その時のあなたの反応は?

「・・・・・」

多くの方は、気分を悪くした自分を悔んだり、
罪悪感を感じたりしながら、
思わず「大丈夫でしたか?もうすぐ列車が来ますよ。気をつけてください」と
とても優しく声をかけている自分を発見するのではないでしょうか?

最初の反応は、相手のことが全く分からない状況で、
情報が偏っていたり、情報不足で判断した感情です。

でも、相手を知ることで、的確な情報が手に入り、
感情も一瞬で変わり、適切な行動をとることができます。

では「TA」とは、どのような心理学なのでしょう。

TA心理学の「TA」は「Transactional Analysis」の略で、
日本語では「交流分析」とも訳されています。

私がTA学んでいるのは、大阪のTA教育研究所。

TA教育研究所はAの活用を研究し普及を図っている国際組織、
国際TA協会(ITAA International Transactional Analysis Association)
の教育部門公認教授(TSTA)である安部朋子さん、石山陽圓さんが中心となって運営している。

TAには、いろいろ形で発展、普及してきています。
日本では、医療現場で使われる交流分析と
医療現場以外で使われる交流分析の二つの流れがあり、
支持され活用されています。

私が学んでいるのは、創始者エリック・バーンの創案した
TAであり、日本語訳で普及している「交流分析」とは、
少し違った観点となっていることがあるようです。

TA(Transactional Analysis)は、
アメリカの精神科医エリック・バーン(Eric Berne)博士が
創始したパーソナリティ理論です。

個人が成長、変化するためのシステマティックな
心理療法のひとつあると、国際TA協会(ITAA)では定義しています。

TAは、他の多くの心理学とは異なり、人間の複雑な反応や機能を
図式化(ダイアグラム化)したことで、とても理解しやすいものとなり
一般の人を心理学にひきつける働きをしたと言われています。

TAの基本的な考え(TAの哲学)は、次の3点があります。

①人は誰でもOKである。
②誰もが考える能力を持つ。
③自分が自分の運命を決め、その決定を変更することができる。

① People are OK,
② Everyone has the capacity to think.
③ People decide their own destiny, and these decisions van be changed.

このTAの哲学が、人生に対する考え方を明らかにしてくれました。

①人は誰でもOKである。

人は誰でも存在する権利、幸せになる権利を平等に持っています。
人の存在に優劣はなく、みんな一緒に幸せになりましょう、
ということです。

「人は誰でもOKである」

これを言葉にして言ってみると、
気持ちが落ち着き、心が穏やかになります。

不思議な力を持った、魔法のフレーズです。

②誰もが考える能力を持つ。

人生に何を望み、何を求めるかを決めるのは自分です。
自分の想いを伝えるために、だれでも考える能力を持っています。
まずは、自分の気持ちや考えを大事にしましょう。

考える能力をフルに使ってコミュニケーションをとるのが
TA的な、より良く生きるための方法となります。

③自分が自分の運命を決め、その決定を変更することができる。

私の今までの人生は、自分で選択してきた結果です。
誰かに言われて行ったとしても、、最終的に決断をしたのは自分なのです。

一度決めた決断も、後で変更することが常にできます。
決めたことに固執しすぎることはありません。
人は変わることができるのです。

いかがでしょう。

もし、TAの哲学を読んで、グラリとしたり、ハッと気がついたり、
心が揺さぶられる響きを感じたのであれば
きっと、TAを学ぶことは必要なものだと思います。
そしてTAを学ぶことは、きっと人生を豊かにしてくれます。

それは、TAの目的が
「自律性を高め自分らしく生きること」
だからです。

TAでは、人はゴールに向かって自分をコントロールしていると
考えています。

ゴールは幸せであったり夢であるともいえます。

幸せや夢をつかむために、自分らしく生きること、
自分をコントロールすることがTAの目的なのです。

では、幸せをつかむためにはどのようにしたらよいでしょう。

そのためには3つのステップがあります。

①気づき
②自発性
③親密

まず、「気づき」です。
今の自分の行動に「あれ?」と思ったり、
「なんか違う」と思ったときに、その感覚を大切にしてください。
それを意識することが「気づき」になります。

「気づき」には「行動」「思考」「感情」の3つのポイントがあります。
最初は、気づくことは難しいです。なぜならば、普段、意識せずに
問題とは思っていないから、もしくは当たり前だと思っているからです。
その気づきをえるツールが「TA」です。
TAを使うことで「気づき」を得ることができます。

2番目のステップは「自発性」です。
「気づき」が得られると、それまで、自動的、反射的、無意識に
取っていた行動以外のやり方が見えてきます。
自分の行動、思考、感情を自由に選択し、問題解決することを
「自発性」と言います。
変化をつけることができるのは自発的な自分自身で選択した行動です。

そして3つ目のステップ、最後は「親密」になります。
ゴール達成です。

幸せになった時、夢を達成した時には、おそらく周りの人と
信頼しあい、支えあい、包み隠さず何でも話し合える関係に
なっているのではないでしょう。
そのような関係になっていることが、最終ゴールとなります。

コロナの影響で、先の見えない不安感で弱った心に
「TA」で栄養を与え、元気を取り戻してみませんか。

きっと、幸せな未来像を描けるようになります。

(参考文献)
『ギスギスした人間関係をまーるくする心理学 エリック・バーンのTA』
安部朋子 著
西日本出版

『TA TODAY 最新・交流分析入門』
イアン・スチュアート/ヴァン・ジョインズ 著
深沢道子 監訳
実務教育出版

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